JOJI KOJIMAセミナー/レディガガへのジュエリーなど数々のアーティスティックな作品を生み出すデザイナー

2013年2月19日、東京ウィメンズプラザホールにて小島 穣二[JOJI KOJIMA]氏による特別セミナーが行なわれました。

小島氏はファッション業界やアートシーンなどでジュエリーを発表し、世界的に活躍しているジュエリーアーティストです。大学在学中にレディーガガが小島氏のジュエリーを身につけたことで一躍有名になりました。

現在は、ファッションショーや雑誌、映画などの撮影用作品の制作、ミュージシャンのアートディレクションなど幅広く活動されています。

セミナーでは、作品テーマ(イメージ)の重要性や作品を作るだけに留まらず、大学在学中に専攻していたグラフィックデザインを活かしたビジュアルイメージを始めとして作品をどう演出するかどう売り込むかなどのトータルプロデュースの具体的なお話をしていただきました。

セミナーの一部を抜粋して掲載いたします。

 

司会:本日のセミナーはジュエリーブランドJOJI KOJIMAのデザイナー小島 穣二さんにゲストに来ていただきました。

小島さんは大学時代に制作したジュエリーがレディーガガのスタリストさんの目に留まり、レディーガガが小島さんのジュエリーを着用してブランドを本格的に始められました。

それでは宜しくお願いいたします。

小島:宜しくお願いします。

 

・・・数枚の作品のスライドの後、ドクロの白いリングの画像を見ながら・・・

 

小島:このドクロは実は僕の頭蓋骨でして、自分の頭蓋骨をCTスキャンして3Dプリンタで出力して制作しました。

なかなか自分の頭蓋骨って見る機会って一生ないですよね?

僕は是非見てみたいと思ってまずCTスキャンを撮影してくれる所を探しました。

 

司会:でも診療以外の目的ではなかなか撮影してもらえないですよね?

 

小島:そうなんです。片っ端からいろんな病院に連絡をしてほとんど断られました。

でも1軒だけ撮影してくれる所は見つかり、ようやくこの作品が出来ました。

素材はピアノ線と樹脂と真鍮で出来ています。

 

・・・そして話は今までのコレクションの話へ・・・

「MELLOW」というコレクションは2011年、パリで初めて発表した作品で、経済産業省のサポートのもとルーブル美術館の地下にある展示会場で発表しました。

これらの作品の一つ一つにカクテルの名前がついていて、このコレクションではスワロフスキー社のクリスタルを提供していただき全て制作しました。

 

司会:これらはデザインに合わせてスワロフスキー社のクリスタルを用意してもらったんですか?

 

小島:元々あったクリスタルの形状から生まれてきたデザインもありますし、ジュエリーのデザインに合わせて探してもらったりもしました。

 

そして「UTOPIA」。東京コレクションで発表した 「ユートピア」は架空の理想郷に生息している動物をイメージし制作したコレクションです。ひとつひとつの動物のイメージに合わせて全体のフォルムも少しづつ変化させています。

 

そして「INSECTA」。「インセクタ」はINSECTで昆虫ですが最後にAを付けることでラテン語の昆虫目という学術的な意味合いも含めて名付けました。

 

司会:素材は何ですか?

 

小島:これは真鍮ですね、金属の作品の場合はだいたい真鍮を使います。

 

司会:これまでのコレクションのテーマは素材からイメージする場合が多いですか?それとも時間をかけてテーマを決めていくのですか?

 

小島:あまり時間はかけないですね。場合にもよりますが、テーマを決めてから素材を決める場合もあれば、素材からテーマが生まれる場合もありますね。

 

司会:ハンズによく行くと聞きましたが(笑)

 

小島:そうですねハンズ大好きなんで、ほんとに良く行きますね。小さいときから何も買わなくても、よく行ってましたね。それ以外の素材では外国でしか買えないモノはインターネットで購入したりもしますし、御徒町に行ったりもしますよ。

 

・・・話はモノ作りの考え方について・・・

小島:モノづくりは3つの要素で構成されていると僕は思っています。

・・・三角形の図形を指しながら・・・

イメージ(コンセプト)・フォルム(造形)・テクニック(技術・技法)この3つの要素を僕はうろうろしています。コレクションによってイメージがメインだったりもするし、フォルムが1番大事だったりするときもあります。

大学生のころはイメージが1番の辺りにいたと思うんでけど、ユートピアやインセクタなどはフォルムが大切になってきて、いまは技術にものすごく興味がありますね。この3つを動きながら自分のやりたい事を見つけている感じですかね、僕はすごく飽きっぽいのすぐいろんなことをやりたくなっちゃうんですよね。

 

司会:テーマを設定してコレクションを制作していくというスタイルは日本のジュエリーの世界では珍しいと思いますが。

 

小島:僕は先日の打ち合わせでそのお話を聞いて初めてそうなんだと知りました。

僕は大学ではグラフィックを勉強して、逆にジュエリーの世界を知らないまま進んできました。

ただ、僕はクラフトのフィールドだけではなくファッションのフィールドでやりたかった。

だからファッション業界のルールにのって制作を進めていくというのはすごく自然な流れでした。

 

司会:今まで見せていただいた作品の写真はほとんどが小島さんが撮影されているとお聞きしましたが

 

小島:そうですね、全て自分で撮影しています。作品を創ることだけではなく、いかに魅せるかという所まで考えて制作することを大切にしています。

 

その他にも数多くの制作秘話などをお聞きし、充実した時間となりました。