卒業生のブランド「 square and triangle」アトリエ訪問&インタビュー

 

韓国の卒業生シン ジェソク(写真左)さんが奥さんのキム ユンヘンさんと夫婦で展開しているブランド「square and triangle」のアトリエを訪問し、インタビューをしてきました。

 

 

—ジェソクさんの学生時代について—

hiko:

出身コースはどこですか?

 

jae seok:

2年制のジュエリープロダクトコースです。(現:JM専攻)2010年度の卒業です。

 

hiko:

学生時代の思い出深い作品や授業の様子はいかがでしたか?

 

jae seok:

学生時代は楽しい留学生活を送りました。特に制作の授業はいつも楽しかったですね、その中でも2年次に制作したグループ展の作品が一番印象に残っています。約300個の石留めが本当に大変でしたが、すごく大事な経験になりました。デザインの授業では、徹夜で課題を仕上げることもよくありました。その中でも企画力を求められる課題が特に大変でしたが、今考えるとブランド運営に必要な全般的な勉強ができた事が良かったと思っています。

 

学生時代のグループ展の作品(トランプをモチーフにしたセットジュエリー)

 

hiko:

仕事をしてみて大切だと思う事はどのような事でしょうか?

 

jae seok:

オンラインショップや店舗を構えている人など相談出来る人との繋がりや、学校で勉強した事と現場での経験をバランスよく生かしていくことが必要だと思います。

 

hiko:

現在、ヒコで留学している学生に、これだけは伝えたいと思うことはありますか?

 

jae seok:

当然な事ですが、学校生活と授業を充実させることが何よりも重要だと思います。様々な授業や課題で興味がなかったり上手くいかない事があると思いますがジュエリーデザイナーや職人、販売職、営業職など、どの職種に対しても自分の将来のための総合的な訓練だと思って楽しめば必ずいい結果になるはずです!

 

hiko:

ご自身で経験しているからこその貴重なアドバイスですね!

 

 

—ブランドについて―

 

hiko:

お二人でブランドを立ち上げた経緯は?

 

square and triangle (以下s and t):

2011年に卒業し帰国して私たちが考えたのは、“二人で50年後も好きな事をしながら現役で生きていきたい”ということでした。そのために二人で今出来る事をやってみようという感じで、サンプルを制作してみる事にしました。そこからブランドの準備をし始めたという感じです。

 

hiko:

素敵な将来に向かって行動されているのですね!では展開しているブランドについて教えて下さい。

 

s and t:

square and triangleは、基本的に私たちの手作りの楽しさを盛り込んだブランドです。シルバーやゴールドの素材本来が持っている重さや色などの魅力にフォーカスし、手作りだからこその良さを表現したジュエリーを提案しています。

 

 

 

 

hiko:

お二人で運営していく上で、それぞれの役割はどのようにしているのでしょうか?

 

s and t:

ジュエリーのデザインやブランドの方向性全般にわたることは二人で一緒に考えています。僕はジュエリー商品を100%制作して、ユンヘンはDMやパッケージ、写真などのグラフィックツールやマーケティングの実務を行っています。

 

hiko:

お二人でバランス良く役割分担されているんですね!DMや写真などを拝見しているととてもセンスを感じられて素敵ですが、グラフィックツールをデザインする上で参考にしているものなどありますか?

 

yoon heang:

今まで多くの分野のデザイン雑誌やウェブサイトから自分が興味あるもの美しいものをスクラップすることを日常的にしてきました。それをジュエリー、ファッションなど分野に分けて収集しています。ブランドを始めてからはデザインよりもブランディングやアートディレクションに関する情報に注目するようになりました。Appleや無印良品、さらにイタリアのローカルブランドまでデザイン哲学を持ったブランドの活動を見てたくさんの事を感じて学んでいます。ブランドの精神と方向性に確信があれば商品デザインは思ったよりも簡単に生み出せる気がします。

 

 

hiko:

square and triangleのデザインはどのように生み出して商品化し販売していくのでしょう?

 

s and t:

新しいデザインや技法研究の作業は常に行っています。随時、各自浮かんだデザイン案をスケッチして相談し合いながらすぐにサンプルを作ります。それを何度も繰り返しやり直しながら、商品として出せるデザインだけをオンラインショップやサイトに紹介します。販売スタイルは、オーダーを頂いてから1点ずつ制作するオーダーメイド式をとっています。細かいサービスやお客様との円滑なコミュニケーションのため、私たちが直接運営しているオンラインショップと自宅に構えたアトリエを通じた注文だけを受け付けています。

 

アトリエの様子

 

 

 

 

hiko:

ブランドのプロモーションはどのように行っていますか?

 

s and t:

主にFacebookやBlogでブランドの情報を随時アップしています。私たちの手作りのブランドのありのままの姿を見せられるように心がけています。また、Onlineshop会員へ向けて定期的にブランドのイメージ写真のポストカードや手作りのカードを発送しています。

 

 

hiko:

こんな素敵なブランドポストカードが定期的に届くなんてお客様はすごく嬉しいでしょうね!

 

s and t:

そうですね、短期的な効果は期待されないかもしれませんが徐々にお客様が増えてきているのは実感しています。ブランドのイメージ写真や商品写真、説明文、パッケージはお客様が商品よりも先に接するsquare and triangleの顔だと思っています。作品だけでなく全ての要素を通じて、ブランドの価値を伝えようとする努力が何よりも重要だと思っています。

 

 

 

 

hiko:

これまでのお客様とのやりとりやオーダー品などで思い出に残っているエピソードやアイテムなどありますか?

 

s and t:

raindrop MS love ring setは親友カップルからの依頼で制作した初のK18ウェディングリングです。 その後、カフェを経営しているカップルから写真家のカップル、海外留学中に韓国を訪れてアトリエ訪問してくださったカップルまで、親友のために作ったウェディングリングが縁となって何組ものお客様と友達になりました。 色々なオーダーを聞いていくことで、ダイヤモンドなしのウェディングリングのデザインをさらに発展させることができました。

 

 

hiko:

素敵な繋がりですね!

それでは今後のブランド展開についてどのような方向を目指しているか、現在の問題点も含めて教えて下さい!

 

s and t:

現在は直営のオンラインショップとアトリエで注文を受けていますが、やはり店舗がないので限界を感じています。今はお客様がいつでも自由に訪問できるショールー厶か店舗を準備しています。マンツーマンで注文を受けるスタイルは持ちながら今よりもっと気軽に購入出来る、楽しめるブランドになったらいいなと思います。

 

この他たくさんのお話をしていただきました。

これからブランドを立ち上げたい学生の皆さんにとって、先輩の姿が少しでも参考になればと思います。“夫婦で50年後も好きな事をしながら現役で生きていきたい”という言葉がとても印象的なインタビューでした。

 

square and triangle WEB site  →

 

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