2019年度卒業制作優秀作品 各賞発表

ジュエリーコース、シューメーカーコース、バッグメーカーコースを対象に『HMCアワード』4点と、東京サイクルデザイン専門学校を対象に『TCDアワード』1点が、学園長を審査委員長として選ばれました。また、ご協賛いただいた企業の独自の観点から、 特に優秀と認められた作品に『特別賞』が贈られます。

 

HMCアワード/TCDアワード ゲスト審査員
【ジュエリー】株式会社シャベル代表取締役 マロッタ忍様
【シューズ・バッグ】株式会社三越伊勢丹 MD統括部マーケティング推進部 MD計画 MD・EC推進 田代径大様
【TCD】NPO法人 自転車活用推進研究会理事 疋田智様
 
特別賞
【ジュエリー】リシュモンジャパン株式会社 Van Cleef & Arpels ジャパン プレジデント アルバン・ベロワー様
【シューズ・バッグ】プラダ ジャパン株式会社 HR本部 ディレクター 高橋裕幸様
【TCD】ZWIFT Japan(ズイフトジャパン)Senior Country Manager 福田暢彦様
<HMCアワード>
ジュエリー グランプリ
インスティチュートコース
日影 かおん
受賞理由:
まるで風が優しく体を纏うような感覚の抽象的で詩的な印象、それでいて素材のユニークな使い方や、細部まで緻密で構築的なものづくりが相まって、コンセプトにもあるように心地の良く、美しい佇まいが完成していると思いました。これから先もたくさんの経験や感覚が層のように積み重ねられていくかと思います。その時に出来上がる作品をまた見てみたいです。(HMCアワードゲスト審査員:株式会社シャベル マロッタ忍様)
 
ジュエリー 準グランプリ
ジュエリークリエーターコース シルバーアンドクラフト専攻
福島 詩絵莉
受賞理由:
私も金属という素材が大好きです。金属という硬い素材が手の加え方一つで様変わりしていく様子を楽しみ、アルミという素材に体当たりしている強さを感じました。また、闇雲に石を使うと、作品を殺してしまう場合もある中、アルミの中に埋もれるように留まったダイヤがさらに作品を引き立たせていると思いました。これからもこの奥深い金属という素材を探求して欲しいです。(HMCアワードゲスト審査員:株式会社シャベル マロッタ忍様)
ジュエリー  準グランプリ
インスティチュートコース特別研究生
野本 美咲
受賞理由:
自分の追求したい題材を、徹底的にリサーチし、研究と試作を重ね、見せ方を試行錯誤し、卒制という舞台にぴったりな、やりきった感を感じさせる作品になったのではと思います。それでいて食品ロスという社会的な切り口を、完成した作品には押し付けすぎず、ニュートラルな気持ちで身に付けられるようなジュエリーが出来上がったように感じました。(HMCアワードゲスト審査員:株式会社シャベル マロッタ忍様)
シューズでは2作品がグランプリを獲得致しました。
シューズ グランプリ
シューメーカーマスターコース
鎌田 正太郎
シューズ グランプリ
シューメーカーマスターコース
平島 耀子
受賞理由:
今回、全体の作品を通じて一番感じたのは「社会との繋がり」でした。特に”サスティナビリティ”に対しての検討が様々な角度で行われていたことに驚きました。今後無くてはならない視点であると同時に、解釈が定まっていない難しい分野へのアプローチが今回の作品からは強く発信されていました。中でもグランプリに選ばれた2つの作品からは、より強い意志が感じ取れました。新潟の藁職人との出会いをキッカケに作品を作った一足は、自身の学びから得たスキルと伝統技術を見事に融合させていました。まさに時代を超越した新たなプロダクトを生み出す新時代の職人像を示してくれました。一方、お米を中心に様々な方を巻き込みプロダクトを生み出した一足からは自身が人と社会を繋げ、さらにそこからどんどんその輪を広げていくという新たなディレクターの姿を見ることが出来ました。両者とも甲乙つけがたい作品であった為、ダブルでグランプリとさせていただきました。(HMCアワードゲスト審査員:株式会社三越伊勢丹  田代径大様)
バッグ グランプリ
バックメーカーコース
齊藤 明希
受賞理由:
バッグの本質とは何か、役割とは何かといった問いに答える作品が並び、全ての作品と向き合う中で私自身の価値観を揺さぶるものばかりでした。今回は”レザー”という素材の縛りがある中でしたが、それを微塵も感じさせない多彩な表現にただただ感服です。その中で、今回グランプリに輝いた齊藤さんの作品は頭一つ出たものでした。「社会の光から生まれる影に光を当てること」に真正面から向き合った作品であると感じました。美しいものの裏側に必ずある、決して美しいとは言えないもの、光があれば影があるように生まれる対極なもの。これにフォーカスし、自身のクリエーションを通じて美しいものへ昇華させました。(HMCアワードゲスト審査員:株式会社三越伊勢丹  田代径大様)
<TCDアワード グランプリ>
バイシクルクリエーションコース
原田 海斗
受賞理由:
今年の審査会は例年にも増して白熱しました。特に最終に残った9点については、いずれも実用的であり、なおかつ美しく、社会情勢や用途、乗る人の個性など、よく考えられたものだったと思います。原田さんの作品は「ランニングバイク以前」という新たなジャンルを創出したこと、ケガがないように丁寧に配慮されたものであることなどが評価されました。見た目にも美しく、球形のホイールなどもよく考えられており、もしもこの作品がプレゼントされたら、若いママやパパが喜ぶだろうなと考えると、楽しくなります。(TCDアワードゲスト審査員:NPO法人 疋田智様)
以下のみなさんは、優秀作品として受賞候補にノミネートされました。
 
HIJ
佐藤 麻央
杜 愷恩
岡本 優梨子
関 真咲
王 皆祺
SAC
小木田 知穂
塚原 清香
福島 詩絵莉
米山 さくら
FAA
大島 由樹
堀内 麻琴
山本 実咲
ADJ
秋山 綾音
有賀 透
有賀 なつ美
コンシハラート マリ
杉﨑 裕樹
 
INST
李 ジヒ
日影 かおん
野本 美咲
 
BM
王 涵
齊藤 明希
柳 志沅
 
SH
鎌田 正太郎
平島 耀子
杉本 直樹
 
TCD
赤﨑 茂樹
大橋 大芽
川田 広人
菊池 脩介
古橋 ほのか
伊藤 航
野村 玄
原田 海斗
宮下 拓朗
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<特別賞>
Van Cleef & Arpels ジャパン特別賞
ジュエリークリエーターコース  ハイジュエリー専攻
菅野 朝絵
受賞理由:
とても小さな、愛らしい作品ですが、作品のサイズ以上に大きな情景を想起させる作品です。秋から冬に至る、恵豊かな森の佇まいとそこに棲む小さな生き物の存在までも想像させます。異なる素材とテクニックを使い分ける工夫により、自然の彩りと質感を良く捉えています。それでいて実物の再現ではなく、作者が描く物語の世界を彩るものとして表現された、創造性豊かな作品です。
 
シューズ
プラダ ジャパン特別賞
シューメーカーマスターコース
平島 耀子
受賞理由:
Sustainableの取組みがアウトソールの具合やアッパーレザーのなめし加工からよく感じ取ることができまた。新潟のお米を食べるだけでなく、籾殻等をシューズに使用することは継続性があるし地元の生産者の方をempowerすることにもつながるのではないでしょうか。ブーツとしての全体のスタイル及びアウトソールの厚さ等もよく考えられていてファッション性を感じることは出来ました。足袋に使うコハゼをかかと部分に取り入れたのは和風なものへの思い入れでアイデアだと思いますが、これは実用性及び好みの観点から賛否が分かれるところでしょう。
バッグ
プラダ ジャパン特別賞
バックメーカーコース
齊藤 明希
受賞理由:
床革の特徴に着目し、染めや磨きなど加工の工夫によって、一枚の革を異なる魅力で表現していた点が特に印象的でした。植物タンニンなめしや床革を用いることにSustainableへの関心も伝わります。本革に比べカジュアルに見えがちな床革ですが、それぞれの革の仕上がりを活かしたデザインで、ファッション性の高い作品と感じました。
 
 TCD
ZWIFT Japan特別賞
バイシクルクリエーションコース
原田 海斗
 受賞理由:
今まで自転車にまたがったことがなくても、目の前にある乗り物を見て、直感的に触ってみたくなる・乗ってみたくなるインスピーションを、原田さんの「naa²」から強烈に受けました。直感に訴えかけるプロダクトが増えれば、多くの人に自転車の魅力を呼び起こすのではないかと期待します。子供の頃に感じた乗り物へのあこがれが、そのまま大人になっても引き継がれていくことを願ってやみません。
最後に、総評として学園長からのコメントを紹介します。
「今年は例年以上にレベルが高く、社会でのアイテムの在り方を、そのユニークなコンセプトとデザインで表現することに成功した作品が目立ちました。これは全ての卒制審査員の方々が評価していらっしゃいます。社会の変化が目まぐるしい中、そのアイテムが今後どのようにあるべきかを、学生諸君が真剣に追及している姿を強く感じました。」
各賞の授与は3/19(木)卒業証書授与の際に同時に行います。
HMCアワード及びTCDアワード受賞者には副賞として賞金が贈られます。
また、特別賞には各企業より記念品が贈られます。
受賞者のみなさん、おめでとうございます。
minewaki(iizuka)