Rene van den Berg Workshop Report vol.2

オランダのシューズクリエイターRene van den Berg(レネ バン デン バーグ)さんによるワークショップレポート第2弾です。

DAY3:ヒールの整形。ヒールの表面を整えて磨く。
この日は硬質ウレタンフォームで作ったヒールの原型を加工し、オリジナルのデザインに整形していきます。両足で同じヒールを使用できるように、今回はシンメトリーのデザインが条件です。
硬質ウレタンフォームのブロックをグラインダーやリューターなどを使用して思い思いの形に削っていきます。


ウレタンフォームの発泡した穴を埋めるためパテを擦り込むように塗っていきます。乾いたらやすり、またパテを塗り、やすり…を繰り返して表面を滑らかにしていきます。DAY4:ヒールの表面を整えて磨く(DAY3続き)/ヒールのシリコン型のためのボックス制作。
この日はヒール加工の最終仕上げと、ヒールにシリコンを流し込むためのボックスを制作します。


こちらは加熱機で乾燥させているところです。学生が作った個性豊かなヒールたちが並びます。
この後さらに表面を滑らかにするため、フィラースプレーをかけます。レネさんはここでもフィラースプレー→やすり→フィラースプレー…のように滑らかになるまで何度も何度も磨いていくそうです。なぜならこの原型のヒールが元となりコピーされていくので、ここでいかに綺麗に仕上げるかがとても重要になります。

いよいよヒールのシリコン型の制作に入ります。
まずはシリコンを流し込むためのボックスの制作です。使用するシリコンは高価なため、1人1人のヒールのサイズに合わせ設計をしていきました。
次に漏れを防ぐため、ワックスを隙間に埋め、内側にはシリコンが固まった後に取り出しやすくするようにワセリンを塗ります。

DAY:5 ヒールのシリコン型の制作

でき上がったボックスにシリコンを流し込んでいきます。今回使用したシリコンは6時間程で固まります。残念ながらここでワークショップが終了となりました。続きはレネさんがレクチャー&デモをしてくれました。固まったらボックスからシリコンを取り出し、ナイフで切り込みを入れてシリコンからヒールの原型を取り出します。

次にシリコン型にPU樹脂を流し込むための穴と、空気を抜くための穴を2つ開けます。
そしてその穴からPU樹脂を流し込んでいきます。流し込んだあと、トントンと振動を与え空気を抜いていきます。

■ 補足
ヒールの形状によって、PU樹脂を流し込む前に金属パイプやカーボンファイバーを型の中に設置します。一般的なヒールの場合、強度を保つため金属パイプが垂直に1本入っており、ヒール底面に付けるトップリフト(耐摩耗性のあるゴム素材)を打ち込めるようになっています。
例えば、金属パルプよりも細いヒールを作る場合に代わりの補強材としてカーボンファイバーを使用します。逆に補強材が不必要な太いヒールの場合は、金属パルプにトップリフトを打ち込まずに接着のみで良いことと、軽量にするために、金属パルプを使用しないケースもあります。
また太いヒールをPU樹脂で制作すると重くなってしまうため硬質ウレタンフォームを使用したりと、ヒールの形状によって使われる材料がそれぞれに違ってきます。


PU樹脂は2分ほどで固まります。固まったら型から外しヒールの完成です!このシリコン型を使えば同じヒールを何度でも作ることが可能です。

最後に記念撮影。
5日間のワークショップが終わりました。新しい技術を習得することが出来たことはもちろん、ものづくりの楽しさを改めて感じることができた、とても有意義な5日間となりました。学生たちは口をそろえてもっとやりたい!とワークショップが終わってしまうのを名残惜しんでいました。今回学んだ技術を使って靴の枠に囚われない自由な発想で新しい作品作りにトライしてみて下さい。
Rene!Thank you very much for a great workshop! See you again!

下記URLから今回紹介できなかったレネさんの素晴らしい作品たちが見られます。ぜひチェックして見てください。
・ホームページrenevandenberg.nl
・Facebook
René van den Berg
・InstagramRené van den Berg(@renevandenberg) • Instagram写真と動画

YASUI(Nagao)