SH・BM1年生栃木工場見学レポート vol.2 栃木レザー

シューメーカー・バッグメーカーコースの1年生の栃木工場見学レポート第2弾は革の鞣しをしている栃木レザー株式会社様です。

vol.1株式会社カネコのヒールレポート はこちらから↓

http://h-stew.com/etc/34227

こちらは革の製造をする会社で、世界で評価を受けている歴史あるタンナー工場です。タンナーとは、動物の「皮」を「革」へと加工する鞣し(なめし)という作業を行う場所です。ここでは自然素材のみを使用する「植物タンニン(渋)鞣し」で作られた高品質な「ヌメ革」を製造しています。

皮から革へと変える鞣しの工程は大きく分けて20もあります。その中のいくつかを紹介します。

こちらは原皮と呼ばれる、鞣す前の皮の状態のものです。

主に牛皮は北米やカナダから、豚皮は国内から仕入れられ、腐敗防止のため塩漬けされた状態で運ばれてきます。


こちらでは先ほどの原皮を専用の大きなドラムに入れて24時間かけて汚れや塩分を取り除きます。ドラムの中はダボと呼ばれる棒状の突起がついており、たたき洗いすることで皮が柔らかくなっていきます。

洗浄された皮を石灰に漬けて毛を抜いた後、いよいよ鞣しの工程に入ります。
160程のピット槽と呼ばれるタンニン液が入ったプールに皮を漬けていきます。
タンニンの濃度別に4段階に分けられ、濃度の薄いピット槽から順に約4週間かけてじっくりと鞣されていきます。
長いものだと半年以上漬ける場合もあるそうです。
時間と手間がかかる上、広大な敷地も必要となるため、今ではこうした製法を行うタンナーは極めて少なくなりました。

しかし、ゆっくりと時間をかけて鞣すことで他では類をみない弾力性と堅牢性を持ち合わせた美しい風合いの革になっていくそうです。


ピット槽で鞣された革はその後いくつかの工程を経て約10日間乾燥させられます。革は大きく、また水気を含んでいるため重く、それを1枚1枚等間隔に干していきます。力仕事ですが、間隔を見極め干すのはまさに職人技。そうすることで乾燥具合が均一になるそうです。

こちらはハンドセッター(手伸ばし)と呼ばれる工程です。革を均一に伸ばし、シワを伸ばしたり表面を滑らかにしていきます。


学生も機械に触らせていただきました。あまりの重さに皆びっくり!持ち上げるだけでも精一杯です。


最後に山本社長からお話と質疑応答をして頂きました。
工場見学を通し学生たちは、職人達の真剣な目と長年培った高い技術、一手間を惜しまない妥協のない姿を目の当たりにし、革の尊さや革の価値を知り、もっと革を大切にしようと感じたようです。

株式会社カネコや栃木レザー株式会社の製品ように“良いもの”は何年、何十年後の先を見て作られており、ものづくりをする私達がその価値をどう形にし、活かすことができるか、また「何十年後も愛されるものとは何か?」などものづくりについて考えさせられる良いきっかけとなりました。

毎年ご協力頂いている、株式会社カネコ様、栃木レザー株式会社様の皆様、大変有意義な研修の時間をありがとうございました。

YASUI