シューメーカーマスターコース2年加硫スニーカー制作研修旅行報告

シューメーカーマスターコース2年生による、バルカナイズスニーカー製作研修旅行で、株式会社ムーンスターさま(福岡県久留米市)の本社工場に行ってまいりました。
研修の目的はスニーカー制作と、製造現場を知ることです。

スニーカーをはじめ、上履きや、長靴などあらゆるシューズの製造工程を見学してまいりました。

製作の流れ
学内で、デザイン/素材の加工/パターン制作/縫製/吊り込みまで行い、工場へ発送、その後現地にて底付け作業を行う。バルカナイズ製法は、ゴムに硫黄を混ぜ、加熱、加圧することによりゴムの強度を上げ、スニーカーの底を作る製法で、工場の設備を用いないと完成することが出来ません。

商品を生み出す工場内には様々な機械工具が並びます。普段学校で使用している工具と共に、やはり大きな工場には見慣れない特殊な機械工具が揃います。それらの使用方法なども一つずつレクチャーを受けながら靴作りを学びます。(※企業秘密の為画像は無し)

デザインコンセプトのプレゼンテーションさせて頂きました。学生達の作品は、通常生産にはないオリジナリティ溢れるものばかりで興味を持ってご覧いただけました。反面、量産に向かないものも多く注意点などもご指導いただけました。

底付けのスタートです。
まずはゴムテープを巻く位置の確認からです。工場の方から直接指導をいただきながら適切な接着位置を確認します。その後はノリを塗り、ゴムを巻きます。ノリ塗りは普段の靴作りにも良くある作業です。しかし、学生達は工員の方々のスピードに驚きながらも商品としてのクオリティを意識しながら作業を進めていきます。ゴムテープを巻く作業は簡単そうで難しさがあります。天然ゴムの伸縮性を上手く利用しながらも、伸びすぎないように、太さが変わらないように丁寧に靴に貼っていきます。靴の左右や高さ、位置など、厳しいチェックを受けながら仕上げていきました。

最後に釜に入れ加熱、加圧します。それによりゴムが硬化し、耐摩耗性に優れた素材へと変化します。今や誰もが一度は履いたことのあるバルカナイズスニーカー。それを一足一足丁寧に手作業にて製作し、工場の設備と工員の方々の指導のもと、普段製作している作品とは一味違った商品へと生まれ変わります。

研修を終えてある学生が、「テープを貼って姿が変わって行くたびに感動しました。」と言っていたのが印象的でした。生産のプロセスを知ることで、愛着が増すことを体感することが出来た素晴らしい研修となりました。

この研修を通して製作したスニーカーは今年も学園祭MUGに並びます。世界で一足のバルカナイズスニーカーをお見逃しのないようにっ!!

instagram : https://www.instagram.com/tokyovulcanize_official/?hl=ja

紀井(kii)