SHM3 Creativity Camp 2019 report ①

モノづくりの道を目指す私達にとってこれから必要な視点とは?

8/27(火)〜31(土)の5日間で開催されたシューメーカーマスターコース3年生の学外研修「 Creativity Camp」。テーマは「サステナビリティ」(sustainability)。「持続可能性」または「持続することができる」事を意味し、最近では身近な表現になりつつあるこのキーワードに1人のクリエーター、シューメーカーとしてじっくりと向き合いました。

初日は学内にて特別ゲストによる2つのレクチャーを聴講。
まず1つ目は、21_21 DESIGN SIGHTディレクター川上典李子氏による講義。
東日本大震災を受けて企画され、東北に残る食と住に焦点を当てた展覧会「テマ・ヒマ展」をはじめとする自身の取り組みを紹介。自然に逆らわず、折り合いをつけて共存してきた人々の知恵や、時代の変遷により作られなくなるモノの価値を再構築するヒントを教えて頂きました。

 

2つ目は今回のCreativity Campのゲスト講師でもあるダイアンベッカー氏によるレクチャー。世界中で新たな取り組みに挑戦するクリエーターを紹介。彼らの活動は「なぜ、結果としてサステナビリティに繋がるのか?」という視点でのお話です。

2日目以降の「 Creativity Camp」の舞台は新潟。豊かな自然に囲まれた環境へと移動。「NATURE(自然)」「HUMAN(人間)」「SYMBIOTIC RELATION SHIP(共生関係)」の3つの視点で構成されたレクチャー、ワーク、研修先を訪問。

新潟での最初の研修先は「美人林」。昭和初期、木炭にするためすべて伐採され裸山になった林に、ある時一斉に若芽が生え出し美しいブナ林となった事からそう呼ばれている場所です。「にいがた観光カリスマ」であり、NPO法人ほくほく村事務局長も務める(有)東部タクシー代表取締役 村山逹三さんが現地を案内して下さいました。

 

 

 

 

 

 

 

そして、山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田「棚田」を見学。平野の水田よりも風通しが良く、害虫が発生しにくく、斜面にあることから日照の時間が長くなるメリットがあります。また、棚田の稲は地中奥深く根が伸びる特徴があり、地中のミネラルをより吸収することから美味しいお米が作られるといった特徴もあるようです。しかし、山の斜面では台風の影響を受けやすく、コンバインのような機械での作業や用水の確保が難しいといったデメリットもあるそうです。

 

 

 

そして、宿泊・研修先「三省ハウス」に到着すると、特別ゲスト島津冬樹氏によるレクチャー&ワークショップがスタート。島津氏は、路上や店先で放置されている段ボールから財布を作るCarton(カルトン)として活動。世界30ヶ国を周り、段ボールを集めて財布を作ったり、国内外での展示やワークショップも多数開催。昨年には映画も公開されている売れっ子アーティストです。彼の提案するダンボール財布は、古くなったり壊れたパーツは取り替え可能。長く愛用できる工夫がなされています。島津氏のスライドの1枚目に記されていた「不要なものから大切なものへ」というコンセプトでの自身の取り組みを紹介。そして、実際に全員で段ボールのカードケース作りに挑戦しました。

 

 

 

 

さて、この「Creativity Camp」で最も大切な「ディスカッションタイム」へ。ファシリテーターを務める嶺脇美貴子講師とダイアン・ベッカー氏により、まずは「体で素直に感じるとること」の大切さが伝えられます。これまでのレクチャーや見学先で感じた事や、自身のアンテナに触れたキーワードをどんどん付箋に書き溜め、グループ単位で話したり、全員で互いの気づきを共有しました。

 

 

 

この日は島津氏も一緒に夕食、ディスカッション、宿泊して下さいました。明日には2つの研修先を控え、自然の中に佇む三省ハウスの夜は更けていきました。

 

report②へつづく

 

iizuka