SHF/BM1年生 栃木工場見学レポート

シューメーカー・バッグメーカーコースの1年生が栃木県のヒールと木型を生産をしている株式会社カネコ様と、革の製造をしている栃木レザー株式会社様の工場に伺いました。

先ずは、佐野市にあるカネコヒール様の見学です。こちらの会社は長い歴史を持ち、国産ヒールの40% を生産する日本一の企業です。沢山の作業工程で製造されていますが、その中のいくつかの作業をご紹介いたします。

①ヒールの金型

原型は、手仕事で削り出しの作業で行います。
職人技がキラリと光ります。

原型から金型を作成し、樹脂のヒールを量産していきます。

②木型の作成


手で削った木型の形状を機械でなぞり、プラスチック製の木型をクルクル回転させながらその表面を同じ形状に削っていきます。

最後に金子専務に質疑応答をしていただきました。

ヒールも木型も原型は人の手で作られます。
量産は機械で行われますが、細かなデザインは職人の方の確かな技術が不可欠です。
靴を制作する上で、ヒールや木型は欠かせません。
それらがどのように作られているかを知り、学生達は大変熱心に耳を傾け見学をしていました。

次に栃木県城内市にある栃木レザー様の見学です。こちらの会社では、革の製造をしています。世界で評価を受けている歴史あるタンナー工場です。
タンナーとは、動物の「皮」を「革」へと加工する鞣し(なめし)という工程を行う場所です。
鞣しには、天然素材の渋で鞣すタンニン鞣しと塩基性硫酸クロムで鞣すクロム鞣しの2 種類があります。
こちらの工場では、天然のものを製造しています。

①革の原皮

原皮とは加工がされていない「皮」です。塩漬けにされた状態で運ばれてきます。

②ベジタブルタンニン鞣し

洗浄された皮は、こちらで鞣しの工程に入ります。
こちらの工場には、国内最大の約160ものピット槽があります。段階的に約4週間じっくりと漬け込まれていきます。

③革の乾燥

急激に乾燥させることは厳禁です。
季節に合わせ環境を変えながら、じっくりと乾燥させていきます。

④ハンドセッター

革の繊維に沿って手で伸ばす作業。革を均一に滑らかに仕上げていきます。

学生も機械を持たせてもらいました。重さにびっくり!

山本社長からお話と質疑応答をしていただきました。

「皮」が「革」になるまで20 以上の工程を2 か月半かけて行います。多くの方々の手作業、力仕事、職人技によって革は出来上がります。
現場を目の当たりにし、学生たちは革を大切に使おうと強く思ったようです。

この体験は、学生の皆さんにとって忘れられない体験となったことでしょう。
今年もご協力いただいた、株式会社カネコ様、栃木レザー株式会社様(五十音順)の皆様、貴重なお時間をありがとうございました。

BM 清水(NAGAO)