Marzee Workshop in Ravaryレポート

こんにちは。

昨年INSTを卒業した現ギャラリーアシスタントの青木愛実です。

私は5月28日〜6月3日の1週間、ベルギーのネソンヴォーでGalerie Marzee(以下マゼー)の主催するワークショップに参加して来ました。その様子をレポートします。

このワークショップは毎年マゼーで行われる「世界の卒業制作展」の受賞者のみが参加できるものです。

(「世界の卒業制作展」のレポートはこちらからhttp://h-stew.com/etc/22846 )

参加した受賞者は、

・青木愛実(日本/FAA卒/INST卒)

・Junwon Jung(韓国)

・Jing Yang(中国)

・Mia Copikova(スロバキア)

・Sarah Schuschkleb(ドイツ)

ゲストとして現役で活躍しているAnnelies Plahteijdt(オランダ)の全部で6名。

まだ学生の人もいれば、仕事と制作活動を両立してる人と年齢層も様々で、私は最年少でした。

受賞者はRavary(以下ラバリー)という山の中の広い施設で、マゼーオーナーのマゼー、ラバリーオーナーのリズベットとともに、1週間自由に制作を行います。

ラバリーの母屋。ここで食事や寝泊まりをします。また他に、4つ寝泊まりや作業ができる一人用の小屋が用意されていました。

母屋の近くにあるアトリエ。彫金ための道具が全て揃っていて、離れたところには木工用の小屋もあります。

ワークショップはメンバーが揃った2日目から開始しました。

ワークショップといっても、講師はおらずテーマも決められていません。

ラバリーでの生活でテーマを見つける人もいれば、今行なっている制作を引き続き行う人もいます。

私は受賞した作品に使った技術を、ラバリーの素材で試すことにしました。

ラバリーの木から枝を集め、自然のままの形から作品を作るための実験に時間を費やしました。

作業時間は朝から夕食までの間。夕食は参加者やマゼーがローテーションで作り、必ず全員で食事をとります。

もちろん食事の後も作業はできますが、夕食の後のダイニングは情報交換の場になります。

それぞれの大学のことや、専攻するコースのこと、学んでいること、また作品を見せ合ったり、アドバイスをもらったりと貴重な時間でした。

ワークショップの時間はあっという間で、6日目の作品プレゼンはすぐやってきました。

夕食の後に、アトリエにて一人ずつ作品について英語でプレゼンを行います。

トップバッターは私。

今までヒノキの角材を叩いて作っていた作品をラバリーの木で、自然の木肌を残したままオブジェクトを制作しました。

「どう作ったのか?」と興味を持ってくれたり、「反対側は叩かないのか?」と自分が考えなかった案をもらえたり。

マゼーからは「美しいから、このままジュエリーにしなさい」と言ってもらえて嬉しかったです。

スロバキアのMiaは、カットした石を接着して再度切り、断面から色味や素材感の違いを見せる技術を得意としています。

今回は持ってきた素材とラバリーの木を使ったオブジェクトを制作していました。

オランダからゲスト参加のAnneliesは作品の制作はせず、ラバリーでの生活でインスピレーションを受けたものを部屋に集め、

どこにどんな魅力があるかをプレゼンしました。

彼女の見つけた陶器のボウルに照明を当てたもの。発想の美しさを感じました。

韓国のJinwonは、自身の興味がある建築物のようなオブジェクトで、「空間」や「壁」という概念を表現していました。

ドイツのSarahは、受賞作品でも使った顔をイメージしたフォルムを、革を使って新しく制作していました。

中国のJingも、受賞した作品と同じコンセプトのものを違う素材で作り、素材に合った新しい見せ方を提案しました。

最終日の朝には、それぞれ自分の国に帰っていきます。

たった1週間の生活でしたが、親切で優秀なメンバーに囲まれた、有意義なワークショップでした。

私はほとんど英語が喋れないままの参加でしたが、

言葉がなくても”ジュエリーを作る・見る”それだけで相手がどんな人なのか、お互いを理解することができました。

これは私たちにしか持てない最高の武器だと思います。

言葉が通じないのを恐れずに、自分が持ってる作品という武器を使って、世界と繋がってみてください。

私がそうだったように、きっと貴重な経験になります。

最後に、

制作した作品は一つだけ、アトリエに残して行くことできました。

ヒコでまたワークショップに参加する人がいたら、ぜひ私の作品を探してくださいね。

青木愛実

 

齋藤 (tagaya)