サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法

EXHIBITION REPORT40は開催中のフランスを代表するポスター作家、レイモンド・サヴィニャック展を紹介する。日本にも多くのファンを持つサヴィニャックのポスターは、はっきりとした色彩と可愛らしく、ユーモラスなデッサンで知られている。


[牛乳石鹸モンサヴォン]ポスター作家として最初の成功を納めた代表作

アール・デコのポスターデザインの巨匠、A・Mカッサンドルに見出された彼は、40歳過ぎて広くパブリックに知られた遅咲きのポスター作家ではあるが、ルノー、ビック、シトロエン、ダンロップ、、ミシュランなどフランスの名だたる広告主を得て、代表作となるポスターが次々に生み出された。


[ルノー4]決して説明的ではなく、ルノー社のドライブに対する考えを表現している


[フリジェコ:良質の冷蔵庫]良く冷える良質感がユーモラスに描かれている

彼の革新性は、フランスにおけるポスターの伝統を一新させてことにある。それまで、あくまでもポスターのエッセンスであった”ユーモア”を主役に据え、明快な造形とインパクトのある色彩、構図によって、道行く人々へ端的にメッセージを届けることに成功している。


[ドップ:清潔な子供の日]子供の目線でもとても楽しげな分かりやすさが伝わる


[1951年、パリ誕生2000年記念]サヴィニャックの優しそうな人柄を感じさせる

本展は、これまでにない大規模なサヴィニャック展で、代表作のみならず、大型ポスターや日本企業(森永製菓、豊島園など)から発注されたポスター、原画、スケッチ、当時のサヴィニャックポスターが貼られたパリの景観写真など約200点をモチーフやテーマごとに分類して紹介されている。サヴィニャックの世界を楽しむと同時に、デザイン、広告の持つ使命について改めて考える良い機会と言える。


エントランスも実に楽しげに出迎えてくれる

現代日本の広告ポスターやCMなど、明らかにサヴィニャックのエッセンスにインスパイアーされたと感じられるものが多く見られる。

会期はあと1週間。新学期が始まってすぐで慌ただしい時期ではあるが、興味のある人はぜひ、今週末にでも時間を作って行ってみて欲しい。

開催期間: 〜4/15(日)10:00〜18:00(入館は〜17:30)月曜休館

会場:練馬区立美術館(西武池袋線中村橋駅より徒歩3分)

入館料:一般800円/大学生600円(要年齢確認できるもの)

 

NAGAO(nagao)