ADJ3年研修旅行報告

2018年2月19日〜22日に、ADJコース3年生と大阪校希望学生が参加した大阪・京都での研修旅行が開催されました。研修テーマは「覧古考新」。「古い事柄を顧みて、新しい問題を考察する」ことを目的に2つのプログラムで構成された研修旅行です。

1つめのプログラムは「京都伝統工芸の現場を訪ね、工房訪問、職人さんへの取材を通し、その【価値】と【美しさ】を抽出する」グループワーク。初日は大阪校の教室で、飯塚先生、齋藤先生からプログラムの説明と、工房取材のポイントを聞きました。夏にINSTコースで実施した那須での工房リサーチの成果をまとめた学生のパワーポイントから、取材時の写真、動画の撮り方など取材のポイントを学びました。

19:00からはゲストの西野愛菜氏によるレクチャー。西野さんは、伝統産業に関わる職人さんの想いを発信するフリーペーパー「想いのしおり」のライターとして、同名の団体の代表も務める現役大学生です。実際に、伝統工芸の現状や工房の様子、課題点について伺いました。学生たちにとって同世代の西野さんのお話を通し、若い世代がどんな形でモノづくりの未来を担っていくべきか?という課題と向き合う機会となりました。

 

初日の締めくくりは懇親会を開催。大阪校の先生方が準備してくれたたこ焼きを囲みながら、初対面の大阪校メンバーとも親睦を深め、翌日からのグループワークに備えました。

2日目は各グループごとに工房訪問。各グループに分かれて、竹工芸、提灯、金属工芸品、西陣織、薫香、京鹿の子紋、神祇工芸品の工房をそれぞれ取材しました。

3日目はプレゼンテーションの準備と発表。前日の取材メモや写真、動画をもとに、取材した伝統工芸の「美しさとは何か?」「価値はどんな所にあるのか?」をディスカッション。歴史や背景についての資料もパワーポイントにまとめました。

夕方からは、1階のギャラリーにてグループごとに課題の成果報告。プレゼンテーションの様子、工房訪問風景、学生が作成したパワーポイントの一部を紹介します。

グループA:竹工芸(取材先:竹工房喜節様)

 

グループB:提灯(取材先:小菱屋忠兵衛様)

グループC:金属工芸品(取材先:藤源様)

 

グループD:神祇工芸品(取材先:山本合金製作所様)

グループE:西陣織(取材先:織匠平居様)

グループF:京鹿の子絞(取材先:辻が花染め工房絵紋庵様)

グループG:薫香(取材先:林龍昇堂様)

グループH:仏具(取材先:京金箔押常若様)

 

それぞれのグループのプレゼンテーションによりプログラム1は終了。

その後、プログラム2のスタートです。プログラム2は井村先生による特別レクチャーと大阪四天王寺の骨董市を訪れる「古美術研修」です。井村先生所有の古美術品を見せていただきながら、古美術品の見方や骨董市の回り方について伺いました。

最終日は大阪四天王寺骨董市へ。

前日のレクチャーを参考に、金属工芸品や焼き物、織物など自由に見て歩き、実物を手に取り、価格交渉してお気に入りを探しました。写真は骨董市で購入したひな人形の重箱とフィリグリーのブローチです。


今回の研修旅行でのプログラムを通し、伝統工芸の現場を自身の足で訪ね、骨董品を手にとり、じっくりと眺める経験ができました。4日間の実体験に基づく学びをこれからの作品作りに繋げていきたいと思います。

yamada(iizuka)