rooms EXPERIENCE 36レポート

EXHIBITION REPORT35は2/21〜23に開催されたrooms EXPERIENCEについてレポートする。

昨年9月に会場を代々木体育館から五反田TOCビル13階に移して2回目となる同展示会はファッションとアート、デザインの国内最大級の合同展でコンパクトになった空間を迷路のように歩いて、500余りのブランドと遭遇する。

EXHIBITORの中から、いくつか気になったブースを紹介しよう。


TIEANES(ティアネス)/NAVY WORKS:株式会社ミキモトで高価格帯の逸品物や著名人のオーダー品制作、億単位のジュエリー制作を手がけられてきた関根 崇(セキネタカシ)氏がスタートさせたメンズジュエリーブランド。

その特徴は彫刻的なフォルムと適度なボリューム感、空間感を持ち、フォーマルにもカジュアルにも馴染むスマートなデザイン。そして、新たなアイテム提案や金具の開発に力を入れているところが挙げられる。


マカロニモチーフシリーズのブレスレット。


無指向性ブレス用金具を開発。装着性とデザイン性が目を引いた。


こちらはありそうでなかった、ネクタイ周りの新アイテム。華美過ぎることなくネクタイを演出し、ボタンフックによる装着安定性も見事に実現。

他にも男性でも使いやすいクラスプ(チェーンのエンドパーツ)やチェーンが回って前後逆にならないように工夫されたバチカン(ペンダントにチェーンを通す金具)の開発、カフリンクスの落下防止機能を持った金具なども提案。新規ブランドということで今後の展開に期待が膨らむ。

 

続いて。アーティストであり、デザインオフィス1000景のディレクター、テキスタイルブランド”joco”のデザイナーも務める澁木 智宏氏によるTomohiro Shibuki 。

これまでもウールの手作りフェルトで数多くのオブジェ作品を発表し、賞などに輝いてきた氏の新たな試みが、パッケージを織り込んだフェルト素材によるバッグのシリーズ。リサイクル素材の新しいあり方として、特許出願中とのこと。


澁木 智宏氏。フェルト制作上、ニードルにより繊維を絡ませる際に中に織り込んだパッケージに損傷が出ないよう工夫されている。ゴミを再生させる新たな素材の表現として楽しみだ。

 

最後に、レザーに油絵で独自の世界観をジュエリーとして表現している、”KIIMAN”。

AIRPORT(空港)に強い関心も持ち、画家として絵画を描いてきた氏のブースはまさに空港のお土産屋のような異国感をイメージさせる。


ラゲッジタグそのもののような帯状カタログを腕に巻かれ、控えをその場で千切って、名刺として渡された。

1点1点油絵の具で手描きされたKIIMANのアクセサリーはどこかエスニックな香りを醸し出しつつ、人体の一部や身の回りのモチーフを独特のデザインセンスと色を精密なタッチで表現し、無国籍感と圧倒的なインパクトを与える。


KIIMANさんご本人。商品から伝わるエネルギーそのままのお人柄。今後のクリエーションにも目が離せない。

 

いつも新しい発見と刺激を与えてくれるroomsEXPERIENCE。次回の開催は9/5(水)〜9/7(金)。今後も、新しいクリエーションの発表の場としての更なる発展を期待する。

 

NAGAO(nagao)