世界最大の時計・宝飾見本市BASEL WORLD 2013レポート

4月25日(木)~5月2日(木)の8日間スイス、バーゼル市で開催されました。

例年3月末の開催がこの時期にずれこんだのは、拡張工事のためです。大きく広くなりました。

 

改装されたHall1です。高さ、長さ、広さひっくるめて巨大になりました。

 

バーゼル・フェアと呼ぶことも多いですが、この見本市のスタートは1917年と歴史があります。当初はスイス国内業者の参加であったものが、ヨーロッパ全体、そして1986年以降は全世界からの出展を受け入れることになりました。国内最大の宝飾見本市といえば国際宝飾展(IJT)があります。開催期間が4日間と8日間という違いがありますが、入場者数はIJTの28,000人に対してバーゼル・ワールドは122,000と来場者の数はだいぶ違います。

会場構成はHall1~Hall4+パレスと5つの会場で成り立っており、

Hall1は時計メーカー中心のグローバル・ブランド

Hall2は時計及びジュエリーのインターナショナル・ブランド

Hall3はジュエリー、宝石素材のメーカー

Hall4は中国、香港、タイを中心としたジュエリー・メーカーと工具、設備メーカー

パレスは小アトリエの時計メーカー中心といった具合に分かれています。

Hall1は何と言ってもメインとなるホールで、とにかく広い3層の建物でグローバル・ブランドが入っています。足を踏み入れて驚くのは1つ1つのブースが大きいことで、大体のブースが3階建てです。この中にいくつもの部屋があり、世界から来るバイヤーと商談することになります。商談された新作時計がバイヤーの手に入るのは、早くて秋~冬にかけてで、クリスマス商戦に間に合えば上出来といった具合で、翌年春の納品といったものも普通にあります。入ってすぐはLVグループのブランドが並びます。タグホイヤー、ブルガリ、ウブロ、ゼニスといった面々です。

 

入口右側にあるタグホイヤーのブースです。商談室が縦に3つ見えますので、3階建てとわかります。

 

 

入口左側にはブルガリ、ウブロ、ロレックスと3階建の有名ブランドが並びます。

 

次にはロレックス、パテック フィリップ、ショパールといった独立系のブランドが並び、真ん中あたりにスウォッチ・グループのブランド群がそれぞれのブースを構えます。ブレゲ、ブランパン、オメガといった13ブランドです。その後ろにブライトリング、シャネル、ユリスナルダンと独立系が、そして、モバード・グループのモバード、コンコルド、エベル、更にPPRグループのジラール・ぺルゴ、ジャンリシャール、グッチといった計36ブランドです。階を上がるとセイコー、シチズンの他、ハリーウィンストン、ブッシュロン、エルメスなど70~80のブランド、そして3層目へ上がると、カシオやセイコーインスツル他80位のブランドといった具合で競っています。

 

 

2層目の通路です。右にディオール、左にグリソゴノ、奥にスワロフスキーが見えます。

 

 

 

2層目には評判の高かった2つのブースを紹介します。

 

 

シチズンとエルメスで、シチズンは5万個の金メッキした地板が点となって浮遊する様が時間が止まったような感覚を与えていました。日本人を含む3人のパリの建築家がブースを設計したそうです。

エルメスは伊東豊雄氏設計によるブースで、木製の網目の外観でナチュラル感あふれるものでした。

 

Hall2は1層が時計ブランド、2層、3層がジュエリー・ブランド中心のブース構成でした。

スイス独立時計師協会(AHCI、通称アカデミー)のブースはこのホールの1階です。

日本からは正会員となった菊野先生と今年準会員となった浅岡肇さんが参加しています。

 

独立時計師協会(AHCI)のブース 縦のショーケースが1人分のスペースです。

 

より広いスペースを必要とする会員の時計師たちは、この近くに個人のブースを構えたり、パレス(ホール)にブースを構えたりしています。

 

バーゼル・ワールドに来ると時計ビジネスが如何に巨大でエネルギー溢れるものかわかります。世界各地から訪れるバイヤーとの商談に使用される商談室には一般の人は入れませんが、ブース周りのショーウィンドには今回発表となった時計が沢山並んでいます。入場料は1日60スイスフラン(6,300円)と少々高いですが、訪れてみる価値は十分にある見本市です。