WMスイス研修旅行報告

11/12~20でスイス研修旅行へ行ってきました!今年は初めて大阪校の学生も6名参加し、

総勢24名の学生が時計の本場スイスを堪能してまいりました。

 

訪問した企業は3社。1社目はラ・ショード・フォンにあるブライトリング クロノメトリー工場。

環境にも配慮した量産体制の効率的なシステムに圧倒されました。

すべての時計がCOSC(注1)認定を受けているという徹底した精度の追及をしているブランドの中枢を見ることが

出来ました。

 

そして学校とも縁が深い独立時計師 フィリップ・デュフォー氏のアトリエにもお邪魔してきました。

いまや自身の時計が2017NYのフィリップスオークションで91.5千万ドル(約1億円)という価格がついている

孤高の時計師です。その氏のアトリエでご本人より直接お話を聞き、作業までさせていただきました!

夜はデュフォー氏を迎えての夕食会です。

スペシャルゲストとして元ジャガー・ルクルトのマスターウォッチメーカー、ジョエル・コルディエ氏も

駆けつけてくださいました。現在は引退していますが、趣味で自分流〝レベルソ″(2)を製作していると

実際に見せてくださいました。

 

2社目の訪問はリシュモン グループのジャガー・ルクルト。ここ数年でどんどん社屋を拡大している

マニュファクチュールです。偶然にも卒業生が勤務しており、お会いできるという嬉しいサプライズも

ありました。創立当時からのアーカイブ、ギャラリーを経て美しいエナメルや彫金部門、

マニア垂涎のアトモス(注3)がずらっと並んだ部門やジャイロトゥールビヨンをはじめとする

超高級時計アトリエなどを見学しました。実際に高級時計を手に取らせていただくこともでき、

もう二度と実物を見ることはないかも...とじっくり見ていました。

 

最後の会社はパテック フィリップです。1日かけてマニュファクチュールとミュージアムを見学しました。

レストア部門や超コンプリケーション部門など技術者の視点を合わせたプログラムに学生からの質問も多く、

見学時間が長引いてしまうほど熱が入っていました。数千万もするリピーター(4)のレバーを

引かせていただき音を楽しんだり、美しい装飾の入った時計をじっくり見る機会に恵まれました。

そして圧巻のパテックミュージアム。19世紀からのアンティーク時計とパテック創業以来のタイムピースが

1800点以上並んでいます。一つ一つ見ているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。

 

自由研修日にはラ・ショード・フォンの国際時計博物館や中古工具店での買い物を楽しみました。

スイスで時計漬けとなった9日間、ここでしかできない多くのことを吸収してきました。

 

 

(注1)COSC

スイス公式クロノメーター。15昼夜に及び厳しく機械式時計の精度を計測し、クリアした時計に刻印が許される。

 

(注2)レベルソ

ジャガー・ルクルト社が特許を取っているケースを裏返しにできるモデル。レベルソはラテン語で「反転」を意味する。

 

(注3)アトモス

気温の変化でゼンマイを巻き上げ、動き続けることが出来る時計。

 

(注4)リピーター

複雑機構の一つで時刻を鐘の音で知らせるもの。15分単位で知らせるクオーター・リピーター、

1分単位のミニッツ・リピーターなどがある。中にはウエストミンスターチャイムを奏でる時計もある。

一般的にこの機構が搭載されると価格が数千万以上となる。

 

清水(Fukumoto)