技能五輪 時計修理職種 結果報告

2017/11/24~2017/11/27で技能五輪全国大会が栃木県で行われました。
今回は前回から1職種(移動式ロボット職種)が増え、全42職種行われました。

ヒコ・みづのより、時計修理職種に3名の学生が出場しました。
(写真①)左から平野亮輔選手、佐々木健斗選手、五島亮選手

技能五輪は所属団体を代表して出場するだけではなく、所属先の所在地(ヒコは東京)を代表して出場する為、東京都代表でもあります。平野選手と佐々木選手は2度目の挑戦(佐々木選手は昨年度敢闘賞受賞)という事もあり、非常に大きな期待の中、大会がスタートしました。

今大会参加選手は16名。その内11名がセイコーやシチズンなどの企業に所属する選手。企業の威信をかけ負けられない戦いです。ヒコ代表の選手も自らに目標をたて、かなえる為の準備に抜かりはありません。
使用工具は全て持参。皆それぞれ工夫をした工具を机上に並べています。机周辺の整理整頓が出来ているかも重要なポイントです。
選手の作業エリアは区切られ、選手と競技委員以外、作業エリアに入る事は出来ません。

課題構成は大きく分けて4つ。

1日目 標準時間5時間、打切り時間6時間。

課題1 アナログクォーツ時計の不具合修正、修理、修復

課題2 自動巻き時計の不具合修正、修理、修復


細かい作業の為、チェックは全て実体顕微鏡。1つのゴミ、傷も許されません。


特に課題2の機械式時計の精度調整は難易度MAX。通常、機械式時計1日当たりのズレが10秒~20秒程度出てしまいますが、この競技では3秒までしか許されません。

2日目 標準時間2.5時間、打切り3時間。

課題3 巻真(時計の中に使われている部品)制作

課題4 バンドの研磨


巻真製作はヤスリのみを使い、全ての部分、公差0.02mm以内に仕上げます。


研磨作業でも拡大鏡を使いながらの作業。傷1つ許されない作業が続きます。


全ての内容をたった9時間(超過時間含む)で完了させなければならないという超難題ではありましたが、ヒコから出場の3選手は皆、時間内に提出することが出来ました。

作業後には大会を運営してくださった一般社団法人日本時計協会の方々、審査をしてくださった競技委員の方々、出場選手、皆笑顔でパシャリ。
日常では味わう事の無い緊張感の中、2日間にわたり作業を続けたので当然疲れがありましたが、この時ばかりは無事に終える事が出来た安堵感を見る事が出来ます。

皆さん、お疲れ様でした。

さぁ、いよいよ結果発表です。
最終日の閉会式で42職種全ての結果がサプライズ方式で発表されるので緊張の瞬間です。

やれる事は全てを行い、今持てる力は全て出し切りました。
期待をしながら結果発表に臨みましたが、残念ながら最後まで名前を呼ばれる事はありませんでした。

大会は一発勝負で、やり直したいと願っても、結果を覆す事は出来ません。当然その一発勝負で結果が出るように努力はしてきたので、メダルを手にする事が出来なかったという結果には悔いがあります。
しかし、五輪入賞を目指し、練習に取り組んできた時間は、他では味わう事の出来ない経験で充実した時間であった事は間違いありません。

たくさんの方々に支えられたおかげで、技能五輪に参加することが出来ました。
皆さん、有難うございました。

出場した選手にはこの経験から、更なる成長につなげてもらいたいです。
次回こそ、メダルを持ち帰ります。

 

投稿:亀谷(nagao)